インタビュアー:気象情報収集装置というのは、同じセンサでも技術的には異なった部分があるものなのですか?
いえ、ある意味では当社がこれまで手掛けてきた電力業界の「漏電監視システム」と似ています。
要は、このところ注目されているセンサネットワークで、そのなかの端末というイメージです。何を見るかが電力情報では漏電や電力であるところが
気象情報では雨量や風速で、どこに情報をあげるかが専門サーバーではなく共通のサーバーでといった具合で、大きく見れば漏電監視システムと気象情報端末は同様の端末ですね。
雨量、風量等、なんらかの電流、電圧信号として現れる気象情報を検出してデータロギングするもので、気象情報システム企業様からの委託開発業務です。
多種・多チャンネル対応の監視制御基板開発が鍵
1種類の監視制御基板(ハードウエアおよびソフトウエア)を開発し、それを中核にしてインタフェースを取捨選択したり、組み込む装置を変えたりすることにより、さまざまな入力の周辺機器からの情報収集を行い、3G回線を通じてサーバーに伝送する装置開発が求められています。
インタビュアー:開発の鍵となるのは?
(1)アナログ入力(電圧)、(2)アナログ入力(電流)、(3)アナログ入力(AC 電圧)、(4)シリアル通信入力、(5)接点パルス入力、(6)I2C 入力
それぞれに多種・多チャンネルの入力に対応できる監視制御基板の開発が鍵になります。
電力系の各種センサの情報収集伝送装置への応用も
現物と仕様書だけからスタートした開発は、それを設計情報に落としていく作業に鋭意努めている段階ですが、今回の開発が実現すれば、電力系の各種センサの情報収集伝送装置にも応用の道が拓けそうです。